水道水の味や臭いが気になって浄水器を検討している方、多いのではないでしょうか。私も同じ悩みを抱えていて、クリンスイのポット型CP012-WTと蛇口直結型MD1-BKの両方を実際に購入して使ってみました。
今回は、両製品を3ヶ月以上使用した経験から、それぞれのメリット・デメリット、使い勝手、コスパなどを詳しく比較していきます。
なぜクリンスイを選んだのか
数ある浄水器メーカーの中でクリンスイを選んだ理由は以下の3つです:
- 三菱ケミカルの技術力 – 日本を代表する化学メーカーが作る安心感
- 高い浄水性能 – 中空糸膜フィルターによる確実な除去能力
- 日本製 – 品質管理が徹底されている


CP012-WT(ポット型)の実機レビュー
基本スペック
- 価格:3,696円(税込)
- ろ過水容量:0.9L(全容量1.35L)
- サイズ:幅105mm×奥行105mm×高さ288mm
- 重量:550g(満水時1,450g)
- カートリッジ寿命:3ヶ月(1日2L使用時)

実際に使ってみて感じたメリット
1. とにかく手軽 箱から出してカートリッジをセットするだけで、すぐに使い始められました。工具も説明書を読む必要もほぼありません。
2. 冷蔵庫のドアポケットにぴったり コンパクトな設計で、我が家の冷蔵庫のドアポケットにスッキリ収まります。取っ手がないデザインも省スペースに貢献しています。
3. フラップ式の蓋が便利 指で押すだけで開くフラップ式の給水口は、片手で水を注げるので本当に便利。忙しい朝でもストレスフリーです。
4. 軽くて扱いやすい 満水時でも1.45kgと軽量。子供でも安全に扱えます。
5.冷たい美味しい水が飲める ポットを冷蔵庫に入れておけば、いつでも冷えたおいしい水が飲めます。
デメリット
1. 容量が少ない 0.9Lという容量は、一人暮らしなら問題ありませんが、料理に使ったりするには少し物足りません。私は1日に3〜4回水を補充しています。
2. ろ過に時間がかかる 0.1L/分のろ過速度なので、満タンにするのに約9分かかります。すぐに大量の浄水が欲しい時は不便です。また満タンにするのに2度にわけて水を注ぐ必要があるので、1度注いで→しばらく待つ→2度目を注いで冷蔵庫にいれるという作業が必要でした。これが結構おっくうでした。
3. カートリッジ交換頻度 3ヶ月ごとの交換が必要で、うっかり忘れそうになります(カレンダーダイヤルは便利ですが)。

MD1-BK(蛇口直結型)の実機レビュー
基本スペック
- 除去物質数:17+3物質
- カートリッジ寿命:3ヶ月(1日10L使用時)
- 切り替え:浄水・原水シャワー・原水ストレートの3段階
- 特徴:マットブラックのデザイン、EC限定商品
実際に使ってみて感じたメリット
1. 無限に浄水が使える 蛇口をひねるだけで、いつでも好きなだけ浄水が使えます。料理や飲み水、すべてに浄水を使いたい方には最高です。
2. 3段階の切り替えが便利
- 浄水:飲み水や料理に
- 原水シャワー:食器洗いに(約30%節水効果あり)
- 原水ストレート:シンクの掃除などに
この切り替えが「カチッとダイヤル」で明確にわかるのも良いポイントです。
3. マットブラックがおしゃれ キッチンのアクセントになるマットブラックのデザインは、モダンなキッチンによく合います。
4. キレイノズル機能 カートリッジ交換時に浄水出口も新しくなるので、衛生面でも安心です。
デメリット
1.邪魔になる 特にシンクのスペースが狭い場合は、洗い物の際などに邪魔になることがあると思います。
2. 見た目が変わる スッキリしたキッチンが好きな方には、蛇口に装着する姿が気になるかもしれません。
3. 水圧が若干下がる 浄水使用時は、元の水圧より少し弱くなります。慣れれば問題ありませんが、最初は違和感があるかもしれません。


コスト比較
初期費用
- CP012-WT:3,696円
- MD1-BK:市場価格による(EC限定商品)
ランニングコスト(年間)
CP012-WT(1日2L使用)
- カートリッジ:年4個必要
- 年間コスト:約8,000円
MD1-BK(1日10L使用)
- カートリッジ:年4個必要
- 年間コスト:約12,000円
※ただし、MD1-BKは5倍の水量を浄水できるので、1Lあたりのコストは実はMD1-BKの方が安くなります。
使用シーン別おすすめ
ポット型CP012-WTがおすすめの方
- 一人暮らしの方
- 冷たい水が好きな方
- 初期費用を抑えたい方
- キッチンの見た目を変えたくない方
- シンクスペースが狭い方
蛇口直結型MD1-BKがおすすめの方
- 家族で使う方
- 料理によく使う方
- コスパ重視の方(使用量が多い場合)
- 即座に浄水を使いたい方
- 節水も意識したい方
水の美味しさを徹底比較!
両製品で浄水した水の味を比較してみました。同じクリンスイでも、意外な違いがありました。
味の違いを検証
検証方法:
- 同じ水道水を使用
- 室温(約20℃)で比較
- 冷蔵庫で冷やした状態でも比較
- 異なる日時で複数回テスト実施
CP012-WT(ポット型)の味
室温での味
- まろやかで柔らかい口当たり
- 水道水特有のカルキ臭は完全に除去
- ほんのりと甘みを感じる
冷やした後の味
- キリッとした清涼感
- 雑味が一切なく、純粋な水の味
- 市販のミネラルウォーターに近い印象
MD1-BK(蛇口直結型)の味
浄水直後の味
- クリアでスッキリした味わい
- カルキ臭はしっかり除去
- やや硬めの印象
時間を置いた後の味
- 空気に触れることで味がまろやかに
- ポット型ほどの甘みは感じない
- より「浄水」らしい味
実際に飲み比べた感想
朝の一杯で比較 最も味の違いがわかるのは、朝起きてすぐの一杯。ポット型は冷蔵庫で一晩寝かせた分、角が取れてまろやかに。蛇口直結型は、フレッシュでキリッとした味わいです。
運動後の水分補給で比較 ジョギング後に飲み比べると、冷えたポット型の方が体に染み込む感じ。ただ、蛇口直結型もすぐに大量に飲めるので、実用性では優れています。
来客時の反応 友人を招いた際、「この水美味しいね」と言われたのは実はポット型の方。やはり冷やした効果と、まろやかさが好評のようです。
用途別のおすすめ
そのまま飲む場合
- ポット型(特に冷やして)がおすすめ
- まろやかで飲みやすい
料理に使う場合
- どちらでも問題なし
- 量を使うなら蛇口直結型が便利
コーヒーや紅茶に使う場合
- ポット型の方が素材の味を引き立てる
- 特にコーヒーは違いが顕著
味の違いが生まれる理由
- ろ過速度の違い
- ポット型:ゆっくりろ過(0.1L/分)
- 蛇口直結型:瞬間ろ過
- 水との接触時間
- ポット型は容器内で水が落ち着く
- 蛇口直結型は即座に使用
- 保存状態
- ポット型は密閉容器で保存
- 蛇口直結型は都度新鮮な水
3ヶ月使ってみた率直な感想
両方使ってみて、それぞれに良さがあることがわかりました。
CP012-WTは、とにかく手軽で気軽に始められる浄水器。冷蔵庫で冷やした水をすぐに飲めるのは、特に夏場は最高です。ただ、容量の少なさは否めません。また水を注ぐのが面倒に感じます。
MD1-BKは、浄水を惜しみなく使える安心感が魅力。料理にも気兼ねなく使えるので、健康的な生活を送りたい方には断然こちらがおすすめです。
まとめ:あなたはどっち派?
個人的には、使用量が多い方や家族で使う方はMD1-BK、一人暮らしや手軽さ重視の方はCP012-WTをおすすめします。
私は現在、両方を使い分けています。普段の飲み水はCP012-WTで冷やしたものを、料理にはMD1-BKを使うという具合です。
どちらも三菱ケミカル・クリンスイの確かな技術に裏打ちされた優れた製品です。あなたのライフスタイルに合わせて、最適な一台を選んでみてください。
よくある質問
Q: カートリッジの交換は難しい? A: どちらも簡単です。CP012-WTは上から差し込むだけ、MD1-BKは回して交換するだけです。
Q: 浄水能力に違いはある? A: MD1-BKの方が除去物質数が多い(17+3物質)ですが、日常使いではどちらも十分な性能です。
Q: 他社製品と比べてどう? A: クリンスイは日本製で品質が安定しており、カートリッジも入手しやすいのが強みです。

