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Insta360 Flow 2 Pro正直レビュー|良いところも面倒なところも全部語る

スマホで動画を撮るとき、手ブレが気になったことはありませんか?僕も子どもの運動会や旅行先で「もっと綺麗に撮りたいな」って思うことが何度もあって。そんな悩みを解決してくれそうなのが、今回紹介するInsta360 Flow 2 Proです。

正直、ジンバルって「プロ向けの機材でしょ?」って思ってたんですよ。でも実際に触ってみると、これがスマホ撮影の常識を変えるくらいすごかった。

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重さについて

約369gって数字で見ると、スマホ2台分くらい。実際に持つと重心のバランスが考えられてるから持ちやすいんだけど、やっぱりそれなりの重量感はあります

折りたたむとシャツの胸ポケットに入るサイズ感ではあるんですが、実際にポケットに入れるとズッシリくる。結局、専用ポーチに入れてカバンに入れることになるかな。「気軽にポケットに入れて出かける」っていうレベルのコンパクトさじゃないです。

ちなみに、カラーはサミットホワイトとストーングレーの2色展開。僕が買ったのはホワイトだけど、マットな質感で高級感があります。安っぽさは全然感じない。作りはしっかりしてるんだけど、その分ちゃんと重量もあるって感じですね。

デザインで気に入ったポイント

前モデルから大きくデザインが変わったらしいんですけど、グリップ部分が細身になって握りやすくなってます。女性でも扱いやすいサイズ感じゃないかな。

アーム部分には透明なパネルがあって、内部の機構が見える仕様。これ、好みが分かれるかもしれないけど、個人的にはメカ好き心をくすぐられました。ただメカメカしすぎないバランスが絶妙で、万人受けするデザインだと思います。

それと、アームの先端に小さな円形ミラーがついてるんです。これが地味に便利。リアカメラで自撮りするときに自分の映り方を確認できるから、「あれ、顔切れてた…」っていう失敗が減りそう。こういう細かい工夫、好きです。

内蔵三脚が予想以上に使える

正直、内蔵三脚って「おまけ程度でしょ」って思ってました。でもこれ、前モデルから大幅に改良されてて、オールメタル製になってるんです。

前のモデルはプラスチック部分があって安定性にやや不安があったらしいんですけど、Flow 2 Proは関節が1つになって直線的なデザインに。実際に立ててみると、かなりしっかりしてます。別途三脚を持ち歩く必要がないのは、荷物を減らしたい旅行好きには嬉しいポイント。

自撮り棒としても使えて、最大215mmまで伸びます。ローアングルの撮影とか、集合写真を撮るときに重宝しそう。

AIトラッキング技術がすごい

Flow 2 Proの目玉機能が「ディープトラック4.0」っていうAI追跡技術。これが本当にすごいんですよ。

被写体を選択すると、どこまでも追いかけてくれる。しかも360度無限に回転するから、カメラの前をぐるっと一周しても見失わない。競合のDJI製品だと途中で途切れちゃうらしいんですけど、Insta360は途切れないんです。

複数人トラッキングもできて、例えば家族3人で映ってても、全員をバランスよく画角に収めてくれる。運動会で子どもの徒競走を撮るときとか、友達とのダンス動画を撮るときに便利そうですよね。

あと面白いのが「アクティブズームトラッキング」。遠くにいる被写体を追いかけながら、最大15倍までズームしてくれる機能です。スポーツ観戦とかステージライブの撮影で活躍しそう。

iPhoneユーザーには特におすすめ

このジンバル、実はiPhoneとの相性が抜群なんです。

Apple DockKitに対応してるから、iPhone純正のカメラアプリを起動するだけで追跡撮影ができる。専用アプリを立ち上げる必要がないんです。しかも200以上のiOSアプリで使えるっていうのがすごい。FaceTimeやZoomでのビデオ通話でも使えるし、ライブ配信でも自分をセンターに映し続けてくれます。

Apple Watchから遠隔操作できるのも便利。ジンバルをどこかに置いといて、Apple Watchから録画開始とか角度調整ができる。一人で撮影するときに「タイマー設定して慌てて定位置に走る」必要がなくなります。

Androidでも使えるけど、一部機能に制限があるみたい。iPhoneユーザーなら間違いなくフル活用できます。

実際の使い勝手はどう?

ここ、正直に言いますね。最初はボタンが多くて「うわ、難しそう…」って思いました。

1回押し、2回押し、長押しで機能が変わるんです。スマートホイールっていう操作部分もあって、慣れるまではちょっと戸惑うかも。ジンバル初心者がいきなり運動会本番で使おうとすると、たぶん混乱します。実際、そういう失敗談をネットで見かけました。

でも、1〜2時間触ってればだいたい慣れるみたい。操作は基本的に片手で完結するし、慣れてしまえば直感的に使えるようになるはずです。

購入したら、まず休日に近所を散歩しながら練習することをおすすめします。ぶっつけ本番は絶対ダメ。

フリーティルトモードが新しい

Flow 2 Proで新しく追加された機能に「フリーティルトモード」っていうのがあります。

これ、ジンバルを外側に伸ばしてから下に傾けると、独自のクレーンショットが撮れる機能。可動域が広がって、スマホが上下に動いても同じ角度を保ってくれるんです。

映画みたいなダイナミックな映像を撮りたい人には面白い機能だと思います。ただ、正直言うと日常的に使うかっていうと微妙かも。Vlogクリエイターとか、こだわった映像を作りたい人向けの機能ですね。

バッテリー持ちとモバイルバッテリー機能

バッテリーは最大10時間持つらしい。実際に丸一日使い倒すことはなかなかないと思うけど、旅行先で朝から晩まで使っても余裕がある安心感はあります。

しかも、Flow 2 Pro自体がモバイルバッテリーになるんです。スマホのバッテリーが減ってきたら、ジンバルから充電できる。「撮影してたらスマホの電池切れた…」っていう最悪の事態を避けられるのは地味に助かりますよね。

どんな人に向いてる?

ここまで使ってみて、こんな人におすすめだなって思いました。

特に向いてる人:

  • iPhoneユーザーで、手軽にクオリティの高い動画を撮りたい人
  • 子どもの成長記録を綺麗に残したい親御さん
  • VlogやSNS用の動画を作ってる人
  • ライブ配信やオンライン会議で自分を綺麗に映したい人
  • 旅行先での思い出を映画みたいに残したい人(撮影タイムを確保できる前提で)

逆にこんな人には微妙かも:

  • スマホで動画をほとんど撮らない人
  • とにかくシンプルな操作性を求める人(最初の学習コストが必要)
  • Androidユーザーで全機能を使いたい人(iPhoneの方が恩恵大きい)
  • 旅行中にスマホをマップや検索で頻繁に使う人(着脱が面倒)
  • 毎日気軽に持ち歩きたい人(それなりにかさばる)

価格とコスパについて

通常版が21,900円。正直、安くはないですよね。

でも、これ一台で三脚、自撮り棒、モバイルバッテリー、そしてジンバルとしての機能が全部入ってると考えると、意外とコスパは悪くない気がします。

競合のDJI Osmo Mobile 7Pと比較すると、価格的には2,000〜3,000円ほどFlow 2 Proの方が高い。でも追跡性能や可動域、iPhoneとの親和性を考えると、価格差以上の価値はあると思います。というか、レビューを見る限りFlow 2 Proの方が総合的に性能が上みたい。

ちなみに、廉価版の「Flow 2」っていうモデルもあって、こっちは14,900円前後。7,000円近く安いんですけど、360度無限パントラッキングとかフリーティルトモード、自撮りミラーがないんです。「そこまでの機能いらないかな」って人はFlow 2でも十分だと思います。

注意点とデメリット

良いことばかり書いてきましたけど、ちゃんとデメリットも伝えておきます。

まず、磁気スマートフォンマウント。iPhoneユーザーにはほぼ必須なんですけど、Amazonとか楽天で買うと別売りなんです。公式サイトだと特典でついてくることがあるみたいなので、購入するなら公式サイトをチェックした方がいいかも。

それと、さっきも書いたけど操作に慣れるまで時間がかかる。「買ってすぐに完璧に使える」っていう製品じゃないです。練習する時間を確保できない人には向いてないかもしれません。

あと、Android端末だと電源ボタンの位置によってはクランプで隠れちゃうことがあるらしい。これは機種によるので、自分のスマホが対応してるかは事前に確認した方が安全です。

正直、持ち運びのハードルは高い

ここが一番リアルな話なんですけど、ジンバル自体がそれなりに重くてかさばるんですよ。

折りたたんでもポケットに入るとは言っても、実際にはジャケットの大きめのポケットじゃないと厳しい。結局、専用ポーチに入れてカバンに入れることになります。約369gって数字で見ると軽そうだけど、スマホ本体の重さと合わせると結構な重量になる。

「毎日持ち歩こう」っていうアイテムじゃないんですよね。「今日はジンバルで撮影しよう」って決めた日にだけ持ち出す感じ。気軽にポケットに入れて出かけるっていうレベルのコンパクトさじゃないです。

旅行での使用は意外と面倒

これ、旅行用に買おうとしてる人には特に知っておいてほしいんですけど、旅行中ってスマホをいろんな用途で使うじゃないですか

マップで道を調べたり、レストランを検索したり、翻訳アプリ使ったり。そのたびにジンバルからスマホを外すのが、正直めちゃくちゃ面倒なんです。

磁気マウントだから着脱は簡単とはいえ、「ちょっと地図見たい」→外す→「あ、また撮影したい」→付ける、の繰り返しはストレスになります。特に観光地を歩き回ってる時とか。

結局、撮影モードの時だけジンバルを使って、普段はスマホ単体で持ち歩くっていう使い方になりがち。「旅行中ずっとジンバルつけっぱなし」は現実的じゃないです。

だから、「旅行の思い出を綺麗に残したい」っていう目的なら良いけど、「旅行中の全ての瞬間をジンバルで」っていうのは無理があるかな。撮影シーンを絞って使うアイテムだと思った方がいいです。

観光しながら常にスマホで何か調べたり、SNSチェックしたりする人には、この「着脱の手間」が想像以上にストレスになるかもしれません。

こんな使い方なら大丈夫

逆に、こういう使い方なら問題ないです:

  • 子どもの運動会やイベントで、「今日は撮影デー」って決めて持っていく
  • 旅行の中でも「今日の午前中は動画撮影タイム」って決めて使う
  • 週末の散歩で、Vlog撮影専用の時間を作る
  • 自宅でライブ配信するときに設置して使う

専用の撮影時間を設ける前提なら、すごく活躍します。でも、日常的に「いつでもポケットから出して使える」っていう気軽さはないです。

そういえば、GoProとかアクションカメラの方が気軽に持ち歩けるんじゃ?って思う人もいるかもしれない。確かに、「とにかく気軽に動画を撮りたい」だけなら、スマホ単体かアクションカメラの方が楽かも。ジンバルは「手ブレのない綺麗な映像」にこだわりたい人向けですね。

総合評価:買いかどうか?

結論から言うと、スマホで本格的に動画を撮りたい人には間違いなくおすすめです。

特にiPhoneユーザーで、子どもの成長記録を残したい人、旅行の思い出を綺麗に残したい人、VlogやSNS用のコンテンツを作ってる人には刺さると思います。

ただし、「とりあえず手ブレを抑えたいだけ」っていう用途なら、もっと安いジンバルでもいいかもしれません。それに、気軽に毎日持ち歩きたい人や、旅行中にスマホをいろんな用途で頻繁に使う人には、着脱の手間がストレスになる可能性があります

Flow 2 Proは機能が豊富な分、それを使いこなす前提での商品です。そして、「撮影するぞ」って決めた時に持ち出すアイテムだと割り切る必要があります。

個人的には、「スマホ撮影を次のレベルに引き上げたい」っていう意欲があって、撮影のための時間を確保できる人にぴったりだなって思いました。

最初の操作の壁と、持ち運びのハードルさえ乗り越えれば、「これなしでは撮れなくなる」くらい頼れる相棒になるはず。でも、購入前に「自分の使い方に合ってるか」はしっかり考えた方がいいですね。

そういえば、Insta360って製品のアップデートが早いんですよね。前モデルから1年も経たずに新製品が出てるし。「もう少し待てば新しいの出るかも…」って思うかもしれないけど、今買っても十分長く使える性能だと思います。

動画撮影にちょっとした「プロっぽさ」を加えたい、そして撮影のために時間を割ける人なら、検討する価値ありです。