犬を飼い始めると、留守番中の様子が気になりますよね。
「ちゃんとお留守番できているかな」「体調を崩していないかな」「いたずらしていないかな」と心配になる気持ち、よく分かります。
私も3ヶ月のマルチーズを迎えてから、同じ悩みを抱えていました。そこで導入したのがSwitchBot見守りカメラPlus 3MPです。
4ヶ月使った結論をお伝えすると、子犬の留守番には必須アイテムでした。外出先からリアルタイムで様子を確認できる安心感は想像以上です。留守番中に落ち着いて過ごせているかを把握できるのは、飼い主として大きな安心材料になります。
この記事では、実際に使って分かった良い点・悪い点を正直にレビューします。購入を検討している方の参考になれば幸いです。
なお、私はSwitchBotのフロアライト、ハブ2、電球も使っています。SwitchBot製品を日常的に使っている立場から、見守りカメラの実力をお伝えします。
SwitchBot見守りカメラPlus 3MPの基本スペック
まず、製品の基本情報を整理しておきます。
SwitchBot見守りカメラPlus 3MPは、300万画素の高画質見守りカメラです。価格は公式サイトで税込4,980円前後。ペットカメラの中ではかなりお手頃な部類に入ります。
主な特徴は以下のとおりです。
水平360度・垂直115度の広い首振り範囲で、部屋全体をカバーできます。スマホからカメラの向きを自由に操作でき、動くペットを自動で追いかける動体追跡機能も搭載しています。
ナイトビジョンにも対応しているため、夜間や暗い部屋でもペットの様子をはっきり確認できます。
双方向音声通話機能があり、外出先からペットに声をかけることも可能です。ただし、声が聞こえるのに飼い主がいない状況はペットの負担になる場合があるため、使いどころは選んだほうがよいでしょう。
アプリの設定も簡単で、QRコードを読み込むだけで初期設定が完了します。機械が苦手な方でも問題なく使い始められます。Plus 3MPからはケーブルがUSB-Cになったので、挿すときに上下を迷うこともありません。

4ヶ月使って分かった良い点
実際に4ヶ月使ってみて、特に良かった点を紹介します。
外出先からすぐに様子を確認できる
一番便利なのは、外出先からスマホを開くだけで5秒程度でリアルタイムの映像を見られることです。
「今どうしているかな」と気になったとき、すぐに確認できる安心感は大きいです。仕事の合間にさっと確認して、落ち着いて過ごしているのを見ると安心できます。
クラウドを契約していると過去の映像も確認できるので、外出中に何があったかも把握できます。私の場合、家を出た直後にサークルから脱走していたことがあり、過去映像で発見できたおかげで急いで戻って対応できました。
動体検知でスマホに通知が届く
動体検知機能をオンにしておくと、ペットが動いたときにスマホに通知が届きます。
外出中にずっとカメラを見ているわけにはいかないので、この通知機能はとても助かります。通知が来たらアプリを開いて様子を確認する、という使い方ができます。
検出感度も調整できるので、通知が多すぎる場合は感度を下げるといった調整も可能です。Apple Watchにも通知が届くので、スマホを開かなくても気づけるのは便利です。
動体追跡でペットを見失わない
動くペットを自動で追いかける動体追跡機能も役立っています。
部屋の中を歩き回っても、カメラが自動で追いかけてくれるので、手動でカメラの向きを変える必要がありません。追跡スピードは速くないので、近くを素早く通ると追いきれないこともありますが、少し離れた位置を歩くくらいであれば問題なく追跡できます。
ペットの見守り用途であれば、この追跡機能で十分だと感じています。
留守番の長さを判断する材料になる
ペットの留守番時間は、飼い主として常に気になるポイントです。
見守りカメラがあれば、留守番中に落ち着いて過ごせているかを確認できます。ずっとソワソワしていたり、鳴き続けていたりすれば、留守番時間を短くする判断ができます。
逆に、リラックスして寝ている時間が長ければ、現状の留守番時間で問題ないと分かります。客観的なデータとして判断材料になるのは、飼い主として安心感につながります。
設定が簡単でアプリが使いやすい
見守りカメラというと設定が面倒なイメージがありましたが、実際はとても簡単でした。
アプリをダウンロードして、カメラの電源を入れて、QRコードを読み込むだけ。3分もあれば設定が完了します。説明書の図解も分かりやすく、迷うことはありませんでした。
アプリの操作性も良好です。カメラの向きを変える操作は直感的にできますし、タイムラグも1〜2秒程度で許容範囲内です。私はSwitchBotのフロアライト、ハブ2、電球も同じアプリで管理しているので、1つのアプリで完結するのは使い勝手の面で大きなメリットです。
夜間もはっきり見える画質
300万画素という数字だけ見ると「そこまで高画質ではないのでは」と思うかもしれません。
でも実際に使ってみると、ペットの表情までしっかり見えます。明るい部屋では毛並みの細部まで分かりますし、暗い部屋でもナイトビジョンで輪郭がはっきり映ります。
お気に入りの場所を登録できる
部屋の中で見たい場所が複数ある場合、その座標をお気に入りとして登録できます。
たとえば「ケージ」「ごはん皿」「トイレ」などを登録しておけば、ワンタップでカメラがその方向を向いてくれます。Plus 3MPでは最大6ヵ所まで登録可能です。
いちいち手動でカメラを動かす手間が省けるので、この機能は地味に便利です。
プライバシーモードで安心
プライバシーモードをオンにすると、レンズが物理的に本体内部に収納されます。
「見られている感」が気になる方も、この機能があれば安心です。マイクとスピーカーも同時にオフになるので、完全にカメラの機能を停止できます。
正直に感じたデメリット
良い点ばかりではなく、気になった点も正直にお伝えします。
クラウドストレージが別料金
一番のデメリットは、クラウドストレージが月額制の別料金という点です。
私はスタンダード月額プランを利用していて、月400円かかっています。年間で4,800円。本体価格が約5,000円なので、1年使えばほぼ同額の維持費がかかる計算です。
クラウドを使わない場合は、microSDカード(最大256GB対応)に録画を保存できます。ただしこの場合、外出先から過去の映像を確認することはできません。
私のようにサークル脱走の発見など「過去映像をすぐ確認したい」という使い方をするなら、クラウドは必須だと感じています。リアルタイムの様子を見るだけでよければ、microSDカードで十分です。
音声の品質はそこそこ
内蔵マイクとスピーカーで双方向通話ができますが、音声品質はクリアとは言えません。
LINE通話程度のクオリティで、周囲の環境音が多いと聞き取りにくくなることもあります。音声コミュニケーションを重視する方には少し物足りないかもしれません。
ただ、映像の確認がメインの使い方であれば、音声品質は大きな問題にはなりません。

カメラの動き幅が調整できない
スマホからカメラの向きを操作できますが、1タップで動く距離が調整できません。
大きく動かすモードと小さく動かすモードの2種類だけでもあれば細かい調整がしやすいのですが、現状ではそのような機能がありません。今後のアップデートに期待したい点です。
動体検知から録画開始までに数秒のラグがある
動体検知機能は便利ですが、動きを検知してから録画を開始するまでに数秒のタイムラグがあります。
そのため、大事な瞬間の冒頭が録画されていないこともあります。とはいえ、ペットの見守り用途であれば致命的な問題ではありません。
クラウドストレージは必要?月400円の価値
クラウドストレージを契約するかどうかは、多くの方が迷うポイントだと思います。
リアルタイムと過去映像の違い
まず、クラウドなしでもリアルタイムの映像は見られます。アプリを開けば、今この瞬間のペットの様子を確認できます。
クラウドを契約すると、過去30日分の録画データを保存・確認できるようになります。動体検知で録画された映像を、いつでもどこでもスマホから見返せます。
この「過去映像を外出先から確認できる」という点が、クラウドの最大のメリットです。
microSDカードとの併用
microSDカードを入れておけば、クラウドなしでも録画自体は可能です。最大256GBのカードに対応しており、42日間程度の連続録画ができます。
ただし、microSDカードに保存した映像を確認するには、自宅のWi-Fi環境下でアプリを操作する必要があります。外出先からは過去映像を見られません。
クラウドとmicroSDカードは併用できるので、両方使うのも一つの方法です。
私がクラウドを選んだ理由
私がクラウドを契約した決め手は、サークル脱走の発見でした。
外出先で「なんとなく気になるな」と思ってカメラを確認したとき、過去映像を遡れたおかげで脱走のタイミングを特定できました。microSDカードだけでは、帰宅するまで詳細を確認できなかったはずです。
月400円は安くはありませんが、万が一のときの安心料と考えれば納得できる金額です。特に子犬のうちは何が起こるか分からないので、契約して良かったと感じています。
SwitchBot製品との連携は必要?
私はSwitchBotのフロアライト、ハブ2、電球も使っています。連携できることを期待して見守りカメラを選びましたが、正直に言うと連携のメリットは現時点ではあまり感じていません。
単体で十分使える理由
見守りカメラは、単体で完結した製品です。Wi-Fi環境さえあれば、他のSwitchBot製品がなくても問題なく使えます。
アプリも共通なので、すでにSwitchBot製品を持っている方は管理が楽という利点はあります。1つのアプリで複数のデバイスを管理できるのは、使い勝手の面でメリットです。
ただ、それだけのために選ぶ理由にはならないでしょう。
連携のメリット・デメリット
連携の具体例としては、開閉センサーと組み合わせてドアが開いたらカメラを向けるといった自動化が可能です。防犯用途では便利かもしれません。
ただ、ペットの見守り用途では、そこまで高度な連携は必要ないと感じます。カメラ単体の機能で十分です。
結論として、SwitchBot製品を持っていなくても、見守りカメラPlus 3MPは問題なく使えます。連携を期待して選ぶ必要はありません。
こんな人におすすめ・おすすめしない
おすすめな人
以下に当てはまる方には、自信を持っておすすめできます。
- 子犬や子猫を飼い始めた方
- 留守番中のペットの様子が気になる方
- コスパの良いペットカメラを探している方
- 設定が簡単な製品がいい方
- 夜間も映像を確認したい方
特に子犬・子猫のうちは予測できない行動が多いため、見守りカメラがあると安心です。価格もペットカメラの中ではお手頃なので、初めての1台として最適だと思います。
他の選択肢を検討すべき人
一方で、以下の方は他の選択肢も検討したほうがよいかもしれません。
- 音声通話の品質を重視する方
- 給餌機能など多機能な製品が欲しい方
- 月額料金を一切払いたくない方
音声品質については、LINE通話程度のクオリティです。クリアな音声を求める方には物足りないかもしれません。
また、自動給餌機能やダイジェスト映像の自動作成機能は搭載されていません。これらの機能が必要な方は、Furboなど他社製品を検討してください。
よくある質問(FAQ)
設定は難しい?
とても簡単です。アプリをダウンロードして、カメラの電源を入れて、QRコードを読み込むだけ。3分程度で完了します。機械が苦手な方でも問題ありません。
Wi-Fiは何が必要?
2.4GHzのWi-Fiが必要です。5GHzには対応していないので注意してください。一般的な家庭用ルーターであれば、2.4GHzと5GHzの両方に対応しているはずです。
複数台設置できる?
可能です。アプリで最大4台のカメラを同時に表示できます。リビングと寝室など、複数の部屋を見守りたい場合に便利です。
天井や壁に設置できる?
できます。付属の台座とネジを使えば、天井や壁に固定できます。ペットに倒される心配がなくなるので、やんちゃな子がいる家庭では天井設置がおすすめです。台座は三脚用の穴もあるので、撮影機材を流用することもできます。
3MPと5MPの違いは?
5MPの方が一度に映せる範囲(画角)が広いです。画質自体は3MPと同等で、5MPの方がきれいというわけではありません。広い範囲を一度に確認したい場合は5MP、コスパを重視するなら3MPがおすすめです。
まとめ
SwitchBot見守りカメラPlus 3MPを4ヶ月使った感想をまとめます。
良かった点は、外出先からすぐに様子を確認できること、動体検知で通知が届くこと、設定が簡単でアプリが使いやすいこと、夜間も画質が十分なことです。価格を考えればコスパは非常に高いと感じます。
一方で、クラウドストレージが別料金という点は、人によってはデメリットになります。月400円の維持費をどう捉えるかで、満足度が変わってくるでしょう。
私の場合は、過去映像を確認できるメリットが大きく、クラウドを契約して正解でした。子犬のうちは何が起こるか分からないので、万が一に備える意味でも価値があると思います。
SwitchBotのフロアライト、ハブ2、電球も使っている立場から言うと、他のSwitchBot製品との連携は現時点ではあまり必要ありません。見守りカメラ単体で十分に機能します。
犬を飼い始めた方、留守番中のペットが心配な方には、自信を持っておすすめできる製品です。


