フードデリバリー業界に新たな刺激をもたらしているロケットナウ。実際のところ、どれくらい稼げるのか?
正直言って、今のフードデリバリー業界は配達員にとって厳しい状況が続いています。ウーバーイーツは単価が下がり続けているし、出前館も以前ほどの旨味はない。そんな中、2025年1月にスタートしたロケットナウが配達員の間で話題になっているんです。
私も配達員として4年以上活動してきて、新しいサービスには敏感になっているんですが、ロケットナウの報酬体系は確かに魅力的。でも、本当に稼げるのか?他社と比べてどうなのか?実際に調べてみました。
ロケットナウの基本報酬システム
ダイナミックプライシング制度を採用
ロケットナウの最大の特徴は、天候や稼働する時間帯によって1件あたりの配達単価が変動する「ダイナミックプライシング制度」を採用している点です。
これ、実は配達員にとっては結構いいシステムなんです。雨の日や需要が高いピーク時間帯には報酬が跳ね上がる。実際、1件あたり1,000円を超える可能性もあり時給換算をすると2,000円を超えることもあるというデータもあります。
現実的な報酬水準
基本的な単価設定
- 最低単価が700円前後に設定されているケースが多く、ピークタイムには1,000円を超えることも珍しくない
- ダイナミックプライシング制度を採用しており、需要の高い時間帯や天候などの条件によって1件あたり1,000円を超えることもある
時給換算でどれくらい?
配達員経験者なら分かると思いますが、時給って結局のところ「1時間に何件配達できるか」で決まりますよね。ロケットナウの場合、基本報酬が他社より高めなので、1時間に2件こなせば1400円、3件なら2100円といった感じになります。
ただし、注意したいのは案件数の問題。まだ新しいサービスなので、時間帯やエリアによっては全然鳴らないことも。そういう意味では、まだ安定性に欠ける部分があります。
他社との報酬比較
1件あたりの単価比較
主要サービスの平均単価(2025年7月時点)
サービス | 平均単価 | 特徴 |
---|---|---|
ロケットナウ | 700円〜1000円+ | ダイナミックプライシング |
出前館 | 400円〜750円 | ブースト制度あり |
ウーバーイーツ | 300円〜600円 | 案件数は最多 |
Wolt | 350円〜550円 | 安定性重視 |
一部の調査では出前館が最も高報酬というデータもありますが、ロケットナウの登場により、その構図も変わりつつあるようです。
実際の配達員の声を聞くと、「ロケットナウは単価はいいけど、案件数がまだ少ない」「でも、1件当たりの効率は明らかに良い」という意見が多いです。
時給ベースでの比較
各社の時給を比較すると、私の実感では以下のような感じです:
- ウーバーイーツ:1,200円〜1,500円(案件数は多いが単価が安い)
- 出前館:1,400円〜1,800円(単価は高いが案件数にばらつき)
- ロケットナウ:1,500円〜2,000円+(単価は最高だが案件数が少ない)
ロケットナウは単価の高さが魅力ですが、まだ案件数が安定していないため、時給の振れ幅が大きいのが特徴です。
ロケットナウの働き方は2パターン
1. 個人事業主型(出来高制)
ロケットナウと直接業務委託契約を結ぶ配達員は、Uber Eats などの配達員と同じ働き方なので、イメージしやすいでしょう。自分の好きなタイミングで稼働でき、柔軟に働けるのが特徴です。
これは他社と同じスタイルですね。好きな時に働けるし、頑張った分だけ稼げる。ただし、案件がない時は収入ゼロ。
2. 法人パートナー型(時給制)
法人パートナーと契約する配達員は、各法人ごとに決められた研修やルールを守ったうえで、シフトを申請し、割り振られた時間内で配達を行います。この場合、報酬は配達1件ごとではなく、時給制となるのが大きな違いです。
ただし、法人ごとに時給や待機中の報酬の有無が異なるため、契約時に確認が必要です。一部の法人では、シフト中は配達オファーが少なく待機しているだけでも時給が支払われる仕組みを採用していますが、契約内容によって条件が変わります。
ボーナス・インセンティブ制度
初回配達ボーナス
紹介コード 「7UZW9NNU」を入力して配達員登録をし14日以内に初回配達を完了させると4000円の追加報酬がもらえるキャンペーンです。
これ、かなり太っ腹ですよね。1回配達するだけで4000円って、他社では見たことない規模です。配達員確保のための投資でしょう。
天候・需要ボーナス
私が実際に稼働した際に気づいたのが、暑い日や雨の日にはアプリ画面でエリアごとにプラス50円のボーナス表示が出ることです。先月の雨の日に稼働した時は、このボーナスとダイナミックプライシングが重なって、1件で1280円という高額報酬を獲得できました。条件が重なると1件1500円も夢じゃないと感じます。
支払いサイクルと現金配達
週払い制度
ロケットナウはウーバーイーツと同じで報酬が毎週払いになります。これは助かりますね。出前館やWoltは2週間に1回なので、この点はウーバーイーツと同じで使いやすい。
現金配達なし
また現金配達が無いのでこれから配達員デビューする方にとっても稼働しやすいサービスでしょう。
これも初心者には嬉しいポイント。現金の準備や管理って、地味に面倒ですからね。
実際に配達してみた結果
先月、ロケットナウに登録して実際に配達してみました。登録から承認まで約4時間と、かなりスピーディーでした。
初回稼働(平日夕方・2時間)の結果:
- 配達件数:4件
- 総報酬:6,150円(初回ボーナス4,000円含む)
- 実質報酬:2,150円(時給約1,075円※初回ボーナスを除いた報酬額で計算)
初回ボーナスを除いても時給1,000円超えは悪くない。ただし、これでも他社と比べて劇的に高いとは言えません。
2回目稼働(土曜昼・2時間30分)の結果:
- 配達件数:3件
- 総報酬:2,680円(時給約1,072円)
- 1件あたり平均:893円
週末の昼間でもそれなりの単価をキープ。特に12時台に受けた案件は1,150円と高額でした。天気が曇りだったのも影響していると思います。
感じたこと:
- 都心部(港区〜新宿エリア)は案件が比較的安定
- 郊外では待機時間がかなり長い
- 悪天候時やピーク時の単価は確実に他社より高い
感じたこと:
- 都心部(新宿〜渋谷エリア)は案件が多い
- 郊外では待機時間がかなり長い
- ピーク時の単価は確実に他社より高い
デメリットと注意点
案件数の不安定さ
実際に稼働してみて一番感じたのがこれ。特に平日の昼間は本当に案件が来ない。30分近く待機することもザラです。そのため、私もウーバーイーツと同時オンラインにして対応しています。
ロケットナウだけで安定して稼ぐのは、現時点では難しいというのが正直な感想です。
拒否率への影響
過度な注文の割当の拒否、注文受諾後のキャンセル、割当の無視、または過度な配達距離の増加など、Rocket Nowのサービス品質を低下させる行為が確認された場合、ロケットナウ利用約款―ドライバー向けに従い、配達業務の委託が制限される可能性があります。
ウーバーイーツほど気軽に案件を蹴れないのは、ちょっと窮屈かもしれません。
エリア制限
現在は東京23区と東京:調布市 武蔵野市 ・神奈川:川崎市 ・千葉:船橋市 市川市 松戸市 ・埼玉:川口市、草加市のみ
結論:ロケットナウは稼げるのか?
短期的には間違いなく稼げます。
初回ボーナスの4,000円は確実にもらえるし、単価の高さを考えると登録して損はありません。私も実際に稼働してみて、ピーク時の報酬は他社を明らかに上回ると感じました。
長期的な安定性はまだ未知数。
案件数の少なさが最大のネック。ただし、エリア拡大が進めば状況は改善される可能性が高いです。
私が実践している活用法
- 初回ボーナス4,000円は確実にゲット済み
- ウーバーイーツとの同時オンラインで効率化
- 19時〜21時のピーク時はロケットナウ優先
- 昼間のアイドルタイムは他社メイン
実際に使ってみた感想としては、「サブの収入源として非常に優秀」です。メインにするには案件数が足りませんが、掛け持ちなら間違いなく収入アップに貢献してくれます。
ロケットナウの報酬体系は確かに魅力的ですが、やはり案件数との兼ね合いが重要。賢い配達員なら複数のサービスを使い分けて、効率的に稼いでいます。あなたも一度試してみてはいかがでしょうか。